由良町特産の木成りはっさくなどの販売促進につなげようと、JA紀州ゆら柑橘撰果場では、ナイフを使ったオリジナルの皮むき方法の普及を目指している。フルーツカッティングの講師などで活動する新谷睦子さん(田辺市)から「〝ゆらむき〟と称して宣伝してもいいですよ」と、特別に伝授を受けたカッティング技術。簡単、おしゃれでおいしく、若者世代にもはっさくを売り込んでいく。
由良町の木成りはっさくは高品質で日本一の単価を誇り、毎年3月が出荷シーズン。4月からは同じく特産のさつきはっさくの出荷も始まる。これらのかんきつ類は、味がよくても皮が硬くむくのが面倒などで敬遠されることもある。簡単なむき方の普及で、より一層はっさくの販売促進を狙う。
「くだもの倶楽部」の代表を務める新谷さんはフルーツカッティングや食育の活動を通じてフルーツ王国和歌山をPRし始めて6年目。はっさくのむき方もその一環で開発した。ナイフではっさくを四等分にして、ナイフを回しながら果実をくり抜き、あとは指で白い薄皮を外す。それを大阪のイベントで見たゆら柑橘撰果場の山本俊希委員長が「おもしろいむき方があるものだ」と一目ぼれ。新谷さんに依頼し、去る15日には職員向けに初のむき方講習会も開いた。その職員らが17、18日に大阪で木成りはっさくの試食、PR活動を展開。24、25、26日に福島県、4月7、8日に再び大阪などでも予定している。
はっさくのPR活動にも参加し、「由良町の住人のつもりで頑張っています」と協力的な新谷さんは、「本当に簡単なむき方です。果実がきれいにぷりっとむけるので、ケーキやサラダの上にのせてもおしゃれ。むいたあとの皮は器にもできます」と話している。
撰果場の関係者は「このむき方だと、楽しく、おいしく食べてもらえる。お母さんがむきやすく、子どもにもはっさくを食べてもらえる」と期待している。

