2018年度福井しあわせ元気国体へ向け、サッカー少年男子の県国体候補強化選手21人の中に、日高地方から中学生1人と高校生3人の4人が選ばれた。由良FCの羽山北斗選手(由良中3年)と和歌山南陵高校サッカー部1年の春日雄至、百々(どど)昌良、川邊海人の3選手で、潜在能力の高さが高い評価を受けた。10、11の2日間、兵庫県で行われる強化合宿に参加し、夏の最終メンバー残留を目指す。

 強化選手は高校1年生の早生まれ13選手と中学生8選手。強化合宿では愛媛選抜や兵庫U―16など4試合が組まれている。福井国体選抜メンバー入りへの第一歩で、最終的には夏ごろ、この中から選抜メンバーを選ぶ。

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 ゴールキーパーの羽山選手(身長176㌢)はフィールドもできる

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抜群の身体能力があり、反応力と瞬発力を生かしたセービングのうまさが持ち味。小学3年からサッカーを始め、5年からキーパーに転向し、人一倍練習に励んでコツコツと力をつけてきた努力家でもある。強化合宿へ向けて「得意のセービングでシュートを止めたい。もっとキックの精度を上げて、国体メンバーに入れるように頑張る」と抱負。高校は初芝橋本への進学が決まっており「合宿での経験を高校へもつなげていきたい」と話している。

 南陵高校の春日選手(長野県出身)はボランチ、百々選手(兵庫県出身)はセンターバック、川邊選手(大阪府出身)はフォワード。春日、百々選手はすでにチームの中心選手として活躍している。春日選手は攻守の切り替えが早く、複数人で相手ディフェンスを崩す連係プレーに自信を持つ。「選抜チームでは攻守にかかわれるプレーを見せたい。自分のレベルアップにつなげ、最終メンバーに選ばれるよう頑張る」とやる気満々。

 百々選手は体を張った守備力に定評がある。課題は「1対1の弱さ」と自己分析し、ボールを奪い取る技術を身に付けることを心がけて練習に取り組んでいる。「強化メンバーはレベルアップのいい機会。いろんな選手からいい刺激をもらい、体を張ったプレーと大きな声でチームを引っ張りたい」と活躍を誓う。

 川邉選手はゴール前に抜け出す抜群のスピードと大きな声でチームメートを鼓舞するアタッカー。「もっとドリブルがうまくなりたい」と向上心を持っており、「合宿では声かけを欠かさないのはもちろん、自分の持ち味を最大限に発揮してアピールし、いまの自分を超えられるようにいろんなことを吸収したい」と張り切っている。

写真㊤活躍を誓う羽山選手、写真㊦和歌山南陵の左から春日選手、百々選手、川邊選手