日本調理師会が、優秀な調理技術を持ち、食育等の活動に取り組んでいる人に与える資格「師範」に、御坊市薗、市民文化会館前の居酒屋「とんぼ」オーナーの吉本陽子さん(45)が認定された。日高地方では3人目で、女性では初めて。小学校での食育活動等が認められた。日高川町山野出身で和歌山市でフランス料理店を経営する味村正弘さん(66)は、師範から「名誉師範」へ昇格した。
 師範は、調理師として20年以上活躍し、優秀な調理技術を持っていることに加え、子どもたちへの食育の推進、調理師会の活動に積極的に参加・協力するなど会の発展に貢献している選ばれた人に与えられる資格。日高地方ではこれまで男性2人が認められていたが、女性では吉本さんが初めてとなる。県内の師範は吉本さんを含めて19人。
 吉本さんは調理師として20年以上、とくに和食料理人として腕を振るっている。昨年12月18日には「とんぼ」をオープンし、おいしい料理はもちろん、アットホームな雰囲気のお店として人気を集めている。県調理師会では和歌山支部に所属し、名誉師範に認められた味村さんらと一緒に小学校に出向いてフルーツカッティングの食育教室の講師を務めるなどしていることが評価された。
 味村さんは山野地内の大滝川出身で、和歌山市片岡町、フランス料理のレストラン「JOY味村」のオーナー。カジュアルなコースからしっかり味わえるフルコースまで、斬新で繊細なフレンチを提供している。名誉師範は本来70歳以上の人に与えられるが、味村さんは66歳ながら食育活動に献身的に取り組み、県調理師会副会長を務めるなど会への貢献度が高いことから認められた。県内の名誉師範は味村さんを含め2人だけ。
 2月に開かれた日本調理師会50周年記念パーティーで認定証が贈られた。吉本さんは「これからもおいしい料理を提供し、調理師会の発展に協力していきたい」。味村さんは「男性の師範が多い中、女性調理師の手本として活躍してくれている」と吉本さんをたたえたうえで、自身の認定には「会の発展に努めるのはもちろん、これからもお客様の大切なひとときを楽しさや喜びに変えられるよう、最高のおもてなしをしていきたい」と話している。