御坊市外五ヶ町病院経営事務組合議会が28日に日高病院で開かれ、4月1日から「救急科」を新設することを承認した。救急専門医2人を新たに増員し、地域住民に質の高い救急医療を提供する体制を整える。これまでの救急対応は病院の各診療科医師が診療を中断して当たっていたため、患者の待ち時間が長くなったり、別の救急患者の受け入れができないこともあったが、解消されることになる。
 救急科は、救急搬送されてくる患者を受け入れている救急診療棟に新たに設置する。
 これまでは急患が入った場合、内科や外科、脳神経外科などそれぞれ外来診療の担当医が診療をストップして対応していたことから、患者にとっては待ち時間が長くなるなど負担がかかっていた。さらに救急搬送が重なった場合は受け入れできないこともあり、救急専門医の確保を検討。2人の採用が内定したことで新設できるようになった。
 いずれも救急医療の経験と実績が豊富で、これまで以上に質の高い医療を提供できる。24時間体制を整えるためには専門医が7人前後必要となるため、当面は外来診療と同じ平日の日中のみの受け入れとなるが、月数回の夜勤時のほか、4月から第二内科に採用する医師は救急専門医としての経験があり、必要に応じてサポートしてもらうことで日中以外の受け入れも増やしていけるよう今後検討していく。議会で畑忠良事務長は「御坊市、日高広域両消防をはじめとした救急隊との連携を強化し、救急患者の受け入れを一層強化できる。地域住民の安心、安全につながるのはもちろん、救急としての専門性を生かし、質の高い医療を提供できる」と説明した。議員からは「地域の救急医療が充実するのはありがたい。ただ、スタッフの専門性を今後維持し続けられるのか」との質問があり、畑事務長は「救急認定看護師の配置も決まっている。スタッフへの教育を徹底していく」などと理解を求め、診療科目に救急科を新設する条例の一部改正案を原案通り可決した。
 救急科の設置は日高地方初で、地域医療のさらなる充実につながると期待されている。