県自主防災組織情報連絡会主催の情報交換会が18日に御坊商工会館で開かれ、日高地方の3組織の事例発表と、パネルディスカッションを通して防災の先進的な取り組みや課題を約100人の参加者が共有した。
発表したのは、御坊市の南塩屋区自主防災会(楠本文郎会長)、由良町の小引区自主防災会(内芝善明会長)、美浜町の浜ノ瀬地区自主防災会(村岡茂会長)の3団体。南塩屋は避難所として整備した観音山を日ごろから住民が集えるようベンチ作りや植樹で憩いの場にする取り組みを発表。小引は摂南大学との交流、住民挙げての避難訓練や炊き出しなどの活動、浜ノ瀬は子どものラジオ体操に参加するなど世代を超えた防災の実践や松原高台に日ごろから馴染んでおくための訓練などを紹介し、3団体それぞれが「住民同士のコミュニケーションが大事」などと訴えた。
パネルディスカッションでは、阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター主任研究員の本塚智貴さんをコーディーネーターに、発表した3人がパネリストとなってそれぞれの取り組みをさらに掘り下げる形で意見交換。今後の課題としては「地域の幼稚園児をどう避難させるか」「少子高齢化に伴う防災隊員の確保」などを挙げた上で「区民を挙げて"全員野球"で防災に取り組んでいきたい」などと意気込みを語った。
本塚さんは「災害は日常の延長にある。誰もいきなりスーパーマンになれない。地域に愛着を持ちふるさとを大事にすることが防災力を高めることになる」などとアドバイスを送った。

