日高地方4Hクラブ連絡協議会(西山和克会長)と日高振興局地域振興部が主催する日高地方青年農業者会議は1日、印南町公民館で開かれ、御坊市、印南町、みなべ町の各メンバー4人がプロジェクトや意見を発表。プロジェクト発表で印南町4Hクラブの村上弘樹さん(26)が最優秀賞に輝いた。
 村上さんは「UNDER HEART PROJECT」をテーマに、男性が女性に「下心」を持って花束を渡すという企画について発表した。「UNDER HEART PROJECT」は「下心」の造語で、花の消費が落ち込むなか、新しい消費者を見つけようと、男性が女性を口説くときに花を贈るようになれば、需要が増えるのではないかと考案。「和歌山大学の学生に行ったアンケート調査から、若い世代は花が好きでも普段あまり買わない、思っていた以上に男性から花をもらうとうれしい女性が多い、一方、花を贈られたことがある女性は意外と少ないことが分かり、そして、男性が思っている以上に女性は口説かれる際の花が『アリ』という結果が得られた。今後、まずは花を手に取って身近に感じてもらうため、男性を対象に花を配布したり、世代での考え方の違いも調べ、需要拡大に向けた活動を進めていきたい」とまとめた。
 村上さんのほか、みなべ梅郷クラブの井出永さん(28)は「梅の新品種 生育調査と食味調査」、御坊4Hクラブの西田成貴さん(26)は「スターチス栽培における固化培地苗の利用」でプロジェクト発表を行い、印南町4Hクラブの新谷力さん(27)が「あの時の出会いで今がある」で意見発表。4人全員が2月13日に湯浅町総合センターで開かれる県大会へ出場する。