本場和歌山県日高町の天然クエ鍋が見事グランプリに輝いた、ニッポン全国鍋グランプリに同行取材した。会場では過去最高の62チームのブースが設営され、厳しい寒さの中も人、人、人の大にぎわい。おととし1月にクエ鍋が初参戦した時も同行したが、和歌山県で開催するイベントとは桁違いの規模の大きさにあらためて驚かされた。
そんな中も、水揚げが少なく高級な〝幻の魚〟は注目の的で、開始早々から長蛇の列。全国ネットや埼玉県のテレビ局が取材に来たり、SNSで紹介されたりするなどで、全国にその名をとどろかせた。
このイベントに天然クエ鍋が初参戦した時は3位。それでもすごいが、今回スタッフたちが目標にしていたのはグランプリ、日本一の栄冠。過去2回の優勝、1回の準優勝経験を持つもちぶた炙(あぶ)りチャーシューバージョンとん汁(千葉県)は不参加だったが、前々回優勝、前回準優勝の牛すじシチュー鍋(埼玉県和光市)は参戦しており、優勝を狙って気合十分。2日目は持ってきていた鍋が完売したあと、追加の鍋を用意するなどでラストスパートをかけていた。天然クエ鍋のスタッフは初日で劣勢の見方もあったため、2日目は気合を入れ直し、目まぐるしい忙しさの中も最高の味を提供できるよう懸命の努力。スタッフ全員が心を一つにして休みなく作業する姿を見て、「本当にお疲れさまです」と言いたい。
今回の参戦は地方創生事業の一環だったが、最高の結果で終えた。そして、鍋グランプリを通じて、町や商工会、旅館民宿組合など官民が一致団結できたことこそ、今後のまちづくりの大きな力になると確信している。(吉)

