小型化して、成功したモノってなんだろう。すぐに思いつくのは電話(携帯)だが、他にもたくさんある。テレビ番組で取り上げられていて興味深かったのは学習机と洗濯板だ。
 学習机は奥行きを20㌢程度縮小したところ、成功したという。なぜ小型化で売り上げを伸ばせたかというと、まずリビングに置いても邪魔にならない大きさになったのが一番のポイント。その結果、親が居る場所で勉強できる、分からない問題をすぐに教えてもらえる、子ども部屋ではないのでおもちゃなどが気にならないと、学習する環境が整い、親子どちらにも好評のようだ。40代の筆者でも、あまり見たことがない洗濯板については、大人の顔ぐらいのサイズに改良。運動部の子どものソックスなど、こびり付いた汚れを落とすのに一定の需要があったようだが、小型化すると、これまで作業するときに使われていた大きなたらいが不要。どこの家庭にもある洗面器で洗濯が可能となった。機能面も向上され、一つ購入してもいいなと思った。この製造、販売事業者はさらに小さい旅行用の洗濯板も開発。ひょっとすると、長期間旅行する外国人にウケるかも知れない。
 二十数年前、印南町を担当。印南特産の小玉スイカを取材に行った際、「核家族化が進み、大玉は売れない。それに冷蔵庫にも入りやすい大きさなので人気がある」と教えてもらった。これも小型化の成功例だろう。スイカは好きではないので関心がなかったが、その理由に納得できた。
 消費者のニーズをいかにつかむか、またそれに応えるかで同じモノを売っても明暗が分かれる。記者も、読者が知りたいニュースを届けられるよう、記事を書くときに読者の立場になってみる視点の変化が必要だ。(賀)