御坊中学校(和佐公生校長)で22日、プロのセラピストによる「タッチケア」が行われた。手や背中のマッサージで、緊張をほぐしてリラックスさせる効果がある。「生徒にいい影響が出ている」と好評となっている。
 昨年11月から行っており、今回で4回目。小児タッチセラピスト、自閉症児タッチセラピストなどの資格を持つ湯川智子さん(44)=日高町小中=が同校を訪れ、休憩時間に保健室で希望する生徒に実施している。ハンドマッサージはシトラス、ラベンダー、フローラル、無香と4種類のオイルから好きなものを選び、手に伸ばしてから優しくもみほぐしていく。本人の希望を聞きながら、背中や肩のマッサージも行う。リラックスするだけでなく、ストレスが緩和され、集中力などが高まることもある。この日も生徒たちは休憩時間を待ちかねたように保健室を訪れ、湯川さんは生徒の希望を聞いては「手が冷たいね。カイロ使ってる?」など和やかに言葉を交わしながらラベンダーオイルなどで手をマッサージしていた。
 養護教諭の宮路すが代さんは「勉強にやる気のみられなかった生徒がマッサージのあと魔法をかけてもらったように生き生きと明るい表情になり、授業に集中していたということもありました。生徒たちはみんな楽しみにしていて『次はいつ来てくれるの』と聞かれます」と話している。
 湯川さんは和歌山病院重心病棟で看護師として勤めた経験があり、障害や病気を持つ子どもたちの状態を少しでもよくしたいとタッチケアを学んだ。「子どもでも大人でも、優しく触れられることで人は『自分を受け入れてくれている』という自己肯定感を持つことができます。あくまでも本人の状態を見ながら、一人一人に合わせて行う必要がありますが、少しでも皆のストレスが緩和され、本来の力を発揮できるようになればと願っています」と話している。