先日、人気女優の兄が道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕され、ニュースになっていた。それによると、男は酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。スマートフォンを操作しながらの運転で軽乗用車に追突し、駆けつけた警察の検査で基準値を超えるアルコールが検出された。有名人の家族が一般人であるとき、今回のケースのように「誰々の兄」と報道する賛否はさておき、身内の事件や事故を理由にバッシングに遭う芸能人は少なくない。
 有名人、芸能人のスキャンダルといえば昨今、不倫騒動がたびたび取り上げられ、ワイドショーを席巻している、と言っても言い過ぎではないだろう。つい先日も音楽家の男性が記者会見で引退を表明。週刊誌に不倫疑惑を報じられ、「騒動のけじめとして決意した」と述べていた。一方で不倫については否定していたが、ほかに浮気が報道された人たちと同じように、バッシングの対象となって仕事や人生そのものに影響を与えている。
 社会を円滑に回すためには明らかな犯罪でないかぎり、ある程度の「おイタ」は大目にみる寛容さは必要に思うが、本人の「規範意識」は大切。規範意識とは道徳、倫理、法律といった社会のルールを守ろうとする意識のことと辞書にある。「これくらいなら」「みんなやっているから」に流されてしまう人、一般的に許されていない行為を後先考えず安易にしてしまう人らの社会的信用は低いと言わざるを得ず、その人が属する会社や組織、グループ全体の信用問題にも発展しかねない。仕事面だけでなく、大人としてもどうなのか。子どもたちの規範意識を高めるためにも、手本となる行動、言動を心がけたい。   (笑)