ことし4年目を迎える日高地方の地域活性化イベント、御坊日高博覧会(通称おんぱく)のプログラムが、決まった。新規パートナーが16人増え、内容充実の46プログラムで、4月14日から5月13日まで1カ月間開催。今回は外国人向けに英語のチラシも作製し、インバウンド誘客にも試験的に取り組む。
 同実行委員会の谷口光委員長らが12日に発表した。オープニングイベントは初日に紀州鉄道で、同鉄道と日高高校の和歌山クラフト部がコラボすることになっており、内容を検討している。エンディングイベントでは、前回、前々回と行ってきた煙樹ヶ浜の防波堤に絵を描く堤防大壁画の総仕上げを、子どもたちと一緒に実施する。今回は初めて、開幕前のプレイベントを開催。高校生おんぱく部の企画で、4月8日に道成寺で小野俊成住職と小竹八幡神社の小竹伸和宮司が「神仏対談」を行うユニークな内容となっている。
 同おんぱく部は期間中にも2つのプログラムを提供する。道成寺の境内などを歩きながらクイズに答える「春の門前町なぞとき巡り」と、小竹八幡神社で憧れの巫女の衣装を着る〝インスタ映え〟を狙った「一日巫女舞体験」(学生限定)で、どちらも人気を呼びそうだ。
 プログラム数は昨年より4つ減っているが、新規パートナーによる新企画が16あり、ユニークな内容の催しがいっぱい。御坊市の倉庫カフェWAWAWAでは、参加者が仮面をかぶって非日常を体験しながらパーティーする「仮面晩餐会」、由良町興国寺で「座禅と精進料理体験」、御坊市野口のイタリアンレストラン「アルベロ」でゴチバトルなどワクワクするメニューがずらり。ほかにも三尾のアメリカ村でワインの飲み比べ、JICA関西とコラボしたパキスタン展とトークイベント、印南町真妻で婚活などバラエティに富んでいる。昨年からスタートした期間中に特別メニューを出す「おんぱくレストラン」は6店増えて16店にパワーアップする。
 谷口委員長は「新しい人との出会い、地域の魅力の再発見ができると思います。幅広い年代が楽しめる内容ですので、ぜひ参加してほしい」とPRしている。