全国高校総合文化祭書道部門の県審査結果が発表され、日高地方から紀央館書道部(石田真弓教諭指導)の手島千奈(ゆきな)さん(1年)が県代表に選出された。同校から県代表に選出されるのは6年連続となった。来年8月7日から5日間、長野県松本市で開催される同文化祭に参加することになっており、全国から集まった生徒と交流を深めながら技術を高め合う。
手島さんが出品したのは、二尺×八尺(約60×242㌢)の用紙に、古典を手本に書いた臨書作品。宋時代の書家の一人・米芾(べいふつ)の代表作品の一つである「苕渓詩巻(ちょうけいしかん)」を行書体で書き上げた。2行目が中心線をずれると全体のバランスが崩れてしまうところがとくに難しかったという。夏休みの終わりごろから書き始め、覚えていないくらい何枚も書いた中で、出品したのは最後から2番目に仕上げた1枚。「もっと書きたいという気持ちもありましたが、出品した1枚は一番気持ちよく、楽しく書けた作品です」と自己評価も高かった。
小学校3年から習字を習い始めた手島さん。「中学を卒業するまでは字をきれいに書くことを意識した習字でしたが、高校では作品を作り上げるという書道になりました。筆の使い方がまったく違い、習字のくせを直すのに苦労しましたが、1枚を仕上げたときの達成感がすごくあります」と書道の魅力を話し、「全国文化祭では全国から集まった人との交流が楽しみ。まだ習字のくせが抜け切っていないので、書道としての作品を仕上げられるように勉強してきたい」と抱負を述べた。
石田教諭は「1年生ながら自分を高めてコツコツと取り組んできました。6年連続の全国で、先輩たちがつないできてくれたことを感じながら、いろんなことを吸収してきてほしい」とエールを送っている。全国文化祭では、県審査に出展した作品も展示される。

