みなべ町議会は15日の定例会本会議で、今月31日に任期満了を迎える現職の吉本正二副町長(62)=晩稲=に対する選任を求める案を審議し、採決の結果、賛成6人、反対7人で同意しないことに決まった。人事案件が否決されるのは新町になって初めてで、今後の行政運営に影響する可能性がある。
「副町長の選任について」の案件は追加で提案された。今回は挙手や起立ではなく、記名式の投票で実施。各議員に投票用紙が配られて採決した結果、反対が1票上回り、不同意が決まった。無効票はなく、有効13票だった。反対は永井幸喜、天野仁、丸山幸雄、池田三千留、出口晴夫、玉井伸幸、宮﨑繁幸の7氏。賛成は谷本吉弘、井口雅裕、原田覚、真造賢二、下村勤、北谷清治の6氏。反対派は1期目と昨年の選挙で返り咲いた元職の議員で、賛成はすべて2期目以上の議員。取材に対し、反対派の議員は「大きなプロジェクトである防災広場の整備事業(東吉田)などでは、複数の課をまたいだ調整が極めて重要。副町長として調整に努力してきたと思うが、円滑に進んでいないのが現状。総合的な判断で、町政に新しい風を吹かせることが重要と考えた」などとしている。選任同意されなかった吉本氏は「否決された理由がまったく分からない」と話している。
今回の不同意を知った住民からは「重要ポストが不在となることで、町長が出張中に発生した災害などの対応に支障をきたすのではないか」「大きなしこりが残った」などという声も聞かれている。

