御坊中央ライオンズクラブ(LC、柚瀬真一会長)は14日、御坊商工会館での第913回例会に、松竹新喜劇の代表を務める俳優の渋谷天外さん(63)らを迎え、講演を聴いた。
 渋谷さんは、昨年5月に末期の膵臓(すいぞう)がんで、余命3カ月と宣告された妻について語り、「嫁は好きなことをして、一生懸命に毎日を楽しんでいる。私もあと10年ほどかな。人の寿命は決まっているので、いまを大切に生きているんです」と熱弁。「お金はもういらん。嫁はんが長生きしてくれたらいいな」と本音を漏らしながら、「世の中の幸せの80%はお金で買える。その80%のものは人との競争のなかで得られる優越感や満足感のたぐい。残りの20%は命や健康でしょうか。何もかもひっくるめて、人生ぼちぼち行こか」と呼びかけた。