13日午後10時45分ごろ、みなべ町埴田、地方公務員森本禎一さん(58)方から出火、木造平屋建て延べ床面積175平方㍍が全焼した。現場は民家が密集する住宅地だったが、無風だったことと迅速な消火活動で類焼は免れた。森本さんは一人暮らしで出火当時は外出しており、けが人はいなかった。
 森本さん宅は鹿島神社の北隣で、民家が密集している住宅街。近隣住民から「隣の家から火が上がっている」という119番通報があり、消防が駆けつけた。現場では近くの住民らが心配そうに見守るなか、広域消防や消防団ら150人が懸命に放水活動。発生から約4時間後の翌14日午前1時51分に鎮火した。付近に住む住民から「何か焦げているにおいがしたので、外に出てみると火事だった」「屋根の上まで火が立ち上るほど勢いが強かったが、風がなかったので類焼を免れたのではないか」という声も聞かれた。出火原因などについては田辺署や日高広域消防が詳しく調べている。
 町内ではことしに入って8件目の火災で、民家の全焼は2件目。消防関係者は「冬場は空気が乾燥しているうえストーブなどで火を使う機会が増えるので、十分に注意してほしい」と呼びかけている。