第五管区海上保安本部の小中学生を対象にした「第18回未来に残そう青い海・図画コンクール」の受賞作品が決まり、日高地方から御坊小学校5年の小池麻央(まお)さんの作品が海上保安協会神戸地方本部長賞に選ばれた。タツノオトシゴに乗って海の中を楽しそうに散歩する自分の姿を生き生きと描いた作品で、審査員からはダイナミックな構図や美しい色合いが高い評価を受けた。

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 関西や四国など第五管区管内から2583点の応募があり、特別賞は合計13点を選んだ。海上保安協会神戸地方本部長賞は、海上保安庁長官賞、第五管区海上保安本部長賞に次ぐ3番目の賞。



 小池さんは、夏休みに1週間かけて完成させた。大きなタツノオトシゴの背中に自分がつかまり、カジキマグロ、ダイオウイカ、マンタ、マンボウ、ウミガメなどが泳ぐ海の中を散歩する想像力豊かな作品に仕上げた。審査員の講評では「タツノオトシゴを馬に見立てて遊んでいるインパクトのある作品」と評価された。

 小さいころから絵を描くのが好きで、4年生からは美浜町の「アトリエビアンコ」で週1~2回習っている。今回の作品も同教室でアドバイスを受けながら、魚は図鑑を参考にした。「魚の体の表面や、海の中の感じを出すのが難しかったです。タツノオトシゴに乗って海の中で遊びたいなと思って色を塗りました」とにっこり。これからもいろんな作品作りを続けていくことにしており、「来年はことしよりもいい賞をもらえるように頑張りたい」と話している。


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 表彰式は今月2日に神戸の第五管区海上保安本部長室で行われ、終了後は関西空港海上保安航空基地も見学した。