日高医師会(髙辻幹雄会長)の創立70周年記念式典が2日、みなべ町の紀州南部ロイヤルホテルで行われ、関係者ら約60人が出席。辻会長は昭和22年に発足してから70年間脈々と受け継いできた先輩の足跡に感謝した上で、「これからも変化に対応し、地域住民に上質な医療を提供していく」と述べ、80年、100年へ向けて一歩ずつ着実に前へ進んでいく決意を新たにした。
髙辻会長は、「戦後の復興期から高度経済成長期、現在に至るまで、社会情勢が激しく変化する中でも医師会は常に、地域医療活動の拠点として地域住民の健康を守るという使命を全うしてきた」と日高医師会が果たしてきた役割の大きさを強調。歴代会長を紹介した上で、「いかなる厳しい環境の中でも粉骨砕身の努力を惜しまなかった先輩方の足跡がある」と70年受け継いできた先人たちに感謝した。近年の取り組みとして、小中学校への喫煙防止出前授業、病診連携小児救急診療、休日急患診療所開設、新型インフルへの対応、日高看護専門学校開校などを挙げた上で、少子高齢社会に対応する地域包括ケアシステムなど、これからは切れ目のない医療、介護の体制が求められていることを説明。ダーウィンの進化論になぞらえ「激動の時代において、臨機応変、柔軟に対応しながらしっかりと足元を見据えて、一歩一歩着実に歩みを進めていくことが重要。日高医師会は脈々と伝わる伝統を守り、地域住民に上質な医療を提供するよう精進する決意。ますますの指導、協力をお願いします」と地域医療の一層の向上に努めていくことを誓った。
来賓の県医師会会長代理の丸笹雄一郎さんが祝辞を代読したあと、柏木征夫市長は「御坊市は、病院や診療所の割合が全国840都市中10番目に多い。住民にとっては安心が担保されているということ。どうかこの体制を維持してください」と激励。日高郡町村会長の森下誠史美浜町長は「児童生徒の健やかな成長や、地域住民の健康を守ってくれていることに感謝。80年、100年とさらなる発展を祈念します」、県福祉健康部健康局の野尻孝子局長も「行政と医師会の強固な連携は全国でもトップクラス。日高に住んでよかったと実感できる地域にするため引き続き協力をお願いします」とさらなる活躍に期待を込めた。日高歯科医師会の柏木健生会長の発声で乾杯。和やかに歓談した。
式典の前には宗教学者で国際日本文化研究センター名誉教授の山折哲雄氏が「日本人の死生観」で特別講演した。

