「誰かのおかげで勝てた、誰かのせいで負けた」。チームスポーツに最も似つかわしくない言葉だと思う。「みんなの力が足りなかったから負けた、みんなの力が合わさったから勝てた」、チームスポーツの本質であり醍醐味である。もっといえば、目標を持ち、達成出来てもたとえ出来なくても、それに向かって努力を重ねたかどうかのプロセスが最も大事であろう。子どもたちのスポーツとなるとなおさらで、チャレンジする姿こそが一番美しい。だからこそ人は、人の頑張る姿にも感動を覚えることができるのだと思う。
野球、サッカー、バレーなどスポーツ全般に好きだが、いまのシーズンはやはり駅伝が熱い。個人的なことで恐縮だが、先日開催された県中学校駅伝に、切目中女子の応援にいってきた。1区から最終区までハラハラドキドキのレース展開に大がつく緊張と興奮の連続。結果は4位。目標にしてきた近畿大会出場権(5位以内)を獲得できたこともそうだが、全力を出し切った走り、肩を抱き合い、涙を流して喜びを分かち合う子どもたちの姿に熱いものがこみあげた。仲間に、指導者に、保護者に恵まれたことに感謝の言葉しかない。
そして3日に京都で開催された近畿大会、結果は30チーム中29位。全校生徒48人、町立は大阪の1校と切目の2校だけ、おそらく今大会参加校で最も小さな学校だろうが、堂々と走る選手たちはまぶしかった。優勝チームは全国大会3連覇中で、ことしは4連覇を狙っている。上には上がいる、全国レベルを肌で感じ、選手たちは大きな刺激を受けたことだろう。切目に限らずチャンスはどのチームにもある。無限の可能性を秘めたこどもたち、さあ、新たな一歩を踏み出そう。(片)

