日高川町の美山地区に日本一のササユリの里をつくろうと、農家、町、JAなどで組織する日高川町ササユリ普及育成協議会(三原康弘会長)は30日、初湯川のリフレッシュエリア美山の里森林公園で球根1500個を植えた。
 取り組みは4年目。植える場所はふじ棚ロード入り口付近で、1年目は約2600個、2年目は1500個、3年目も1500個を植えた。例年、6月に約1000輪の花が咲いていたが、昨年はイノシシの食害が多く700輪程度しか咲かなかった。
 今回の植栽にはメンバー8人が参加。食害を受けにくくするよう、いつもより深く掘ることなどが説明され、作業に取り掛かった。食害対策としては昨年、試験的に行って一定の効果があった防鳥ネットを主要な箇所に敷くとともに、新たな試験として一部にもみ殻薫炭をまいた。薫炭の匂いを嫌って侵入を防ぐ効果が期待される。
 三原会長は「獣害が大きな壁となっていますが、当初の目的である日本一のササユリの名所を目指して頑張りたい」と話している。