民生・児童委員や保育士ら長年、地域の社会福祉向上に貢献した個人、団体をたたえる厚生労働大臣表彰の受賞者が発表され、ことしは県内から13人が選ばれた。日高地方は御坊市の民生委員・児童委員酒本紀美子さん(70)=同市島=が受賞。1985年から現在まで33年の長きにわたり、住民と行政や関係機関をつなぐパイプ役として住みよいまちづくりに貢献している。
 表彰区分は民生委員・児童委員功労、社会福祉事業従事功労、福祉事務所等職員功労、児童福祉事業功労の4部門。県内は民生委員・児童委員功労が酒本さんら2人、社会福祉事業従事功労が海南市立日方保育所の保育士山野みゆきさんら6人、福祉事務所等職員功労が県紀南児童相談所主任の岩瀬和浩さんら2人、児童福祉事業功労が白浜町母子保健推進員の中島シゲ子さんら3人となっている。
 民生・児童委員は厚生労働大臣委嘱のボランティア(非常勤地方公務員)で、高齢者や障害者、子育て世帯の訪問、見守り、住民の相談対応をはじめ、行政や社会福祉協議会と連携・協力した住民の生活実態把握、ボランティア活動など、地域の社会福祉向上のため活動している。
 酒本さんは北、中、南の3地区に分かれる御坊市の中地区(旧御坊町エリア)の一角を担当。自宅周辺の約200世帯のうち、一人暮らしや在宅で寝たきりの高齢者、長期入院の人らを訪問し、住民の実態調査や安否確認、相談などきめ細かく対応しながら、市や関係団体とのパイプ役となっている。ことし5月には県知事表彰も受賞した。
 今回の表彰式は22日、東京で開催の全国社会福祉大会で行われる。酒本さんは「受賞は身に余る光栄で、3人の子育てをしながら、何も分からない私を親切にご指導くださった先輩、行政や各団体の皆さま、住民の方の支えがあっての受賞と感謝、感激しています」と話している。