公益財団法人日本少年野球連盟主催、硬式野球ボーイズリーグの第47回日本少年野球関西秋季大会中学生の部が3日から5日までの3日間、滋賀県の浅井球場等で行われ、和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースが初優勝を飾った。初戦から決勝まで4試合中3試合で逆転勝ちを収める粘り強さを発揮。中学生硬式野球の関西ナンバーワンを決める第13回タイガースカップへの初出場を決めた。
関西9支部の各予選を勝ち抜いた24チームがトーナメントで熱戦を展開。上位4チームがタイガースカップに出場する。
御坊は1回戦が不戦勝で、2回戦で大淀(大阪)を4―3、3回戦で播磨(兵庫)を8回サヨナラ、7―6で下してタイガースカップの出場権を獲得すると、準決勝は湖南(滋賀)に4―3、決勝は藤井寺(大阪)に11―7で勝利。2007年4月の中学部創設以来4度目の関西秋季大会出場で初の栄冠、初のタイガースカップ出場切符を手にした。
大淀戦は1―2で迎えた3回、2死一、三塁から一走・田中が盗塁を仕掛け、挟まれる間に三走・尾崎が生還して同点。続く4回には湯川の中越え適時二塁打で勝ち越し、7回に尾崎のスクイズで決勝となる1点を加えた。播磨戦は3―5の土壇場7回、無死満塁から併殺打の間に1点を返し、なおも2死三塁で尾崎が左前適時打。1死満塁からのタイブレークに持ち込むと、1点を追う8回、米田がスクイズを決め、さらに送球がそれる間に二走・尾崎がサヨナラの本塁を陥れた。
湖南戦は5回、1死二塁から出口の中越え適時二塁打で均衡を破ると、なおも中野の右前適時打や塩崎のスクイズで一挙4得点。米田、出口の継投で逃げ切った。藤井寺戦は2―6の3回、岡久のツーランスクイズと暴投で1点差。5回に尾崎の中前適時打で試合を振り出しに戻すと、続く6回に中野の左前適時打で勝ち越し、さらに尾崎の右前適時打や米田の左前2点適時打でリードを広げた。
タイガースカップは12月2日、阪神甲子園球場で開幕。ボーイズとシニア、ヤング各リーグの計10チームが激突する。西畑卓也監督は「選手たちの諦めない気持ちが優勝という結果につながった。支部予選前から気持ちが落ちていたが、試合を重ねるごとにチームが一つになった。タイガースカップでは頂点を目指したい」。山﨑幸二会長は「初のタイガースカップ出場は素直にうれしい。最高の誕生日(11月4日)プレゼントをもらいました。とにかく粘りのあるチーム。タイガースカップでも一戦必勝で優勝を目指したい」と話していた。