5日の「世界津波の日」を前に3日、日高町や印南町などで地震、津波を想定した災害訓練が行われた。
 日高町では、同町と御坊・日高圏域自立支援協議会が共催。日高地方の各市町職員や避難者の一般住民、障害者ら約80人が参加した。午前9時20分に3連動地震が起きて津波被害が発生したという想定で、同町小中の保健福祉総合センターに一般避難所と障害者を受け入れる福祉避難スペースを併設。避難者の受付は職員が行い、一般や障害の区分によって使用する部屋を振り分けて誘導。あらかじめ避難者の一部には「体調が悪い」「熱がある」「車椅子の利用」などの役を依頼しており、職員らはそれぞれの状況を把握して本番さながらに対応していた。また、一般避難者には、福祉避難所についての研修もあった。
 外部評価を担当した橋本保健所の池田和功所長は「避難者の受け入れがスムーズで、臨機応変に対応できていた。ただ、本当の災害時は、避難所運営に市や町の職員をそれほど配置できず、地域住民が主体となるので、その訓練も必要」と講評していた。
 印南町では印南、切目など沿岸部を対象に実施。日が暮れた午後5時20分、震度7の地震が発生したと想定し、町は放送で身を守る行動を取るよう指示。3分後には大津波警報発令を知らせるサイレンを鳴らし、住民は一斉に高台に避難。印南小学校西側の避難階段では、子どもの手を引く保護者や、お年寄りの腕を支えながら階段を上る姿が見られた。
 印南地内の60代男性は「暗い中での避難は昼間のようにはいかない。意識を高めるいい機会になった」と話していた。各避難所からは本部の役場に避難状況を報告するなど情報伝達訓練なども行った。