自民党前職の二階俊博氏(78)が共産党新人の楠本文郎氏(63)に圧勝して12選を飾った衆院選和歌山3区の開票結果は、23日午前2時1分に確定した。
 得票数は二階氏が10万9488票で、2014年12月の前回より1231票上乗せ。幹事長として応援に全国を飛び回り、出陣式から本人不在の選挙となったが、各後援会の支援を受けて全20市町村で勝利した。最も得票率の高かったのは北山村の90%、日高地方ではみなべ町の79%だった。
 一方、楠本氏は4万608票で、前回の共産党候補より7348票増やした。両氏の地元である御坊市では、二階氏6715票、楠本氏5099票で、二階氏が勝利したものの、楠本氏も前回の共産候補より2900票上乗せするなど、元市議としての知名度の高さを生かして個人票も集め、善戦した。