日高町のバイオマスタウン構想が、早ければ来年度にも実現する。前任の担当記者から構想について少し聞いていたが、恥ずかしながら詳しい内容は把握しておらず、今回、町議会の一般質問で取り上げられたことで、あらためて勉強したしだいである。
バイオマスタウンは、下水汚泥や農作物残りかす、家畜排せつ物、食品廃棄物などを燃料や肥料としてリサイクルするシステムが、広く地域の関係者の連携の下で構築され、安定的かつ適正なバイオマス利活用がされる地域のこと。リサイクルの推進やゴミの減量化、有機野菜栽培につながると期待されている。
日高町は構想を策定し、2011年4月に農林水産省から認定を受けた。構想のメインは、民間事業者の原谷地区下水汚泥処理肥料工場建設。浄化槽や集落排水、下水道の汚泥、し尿を処理し、発酵、乾燥の工程を経て有機肥料を製造するための施設で、その肥料は地元や近隣市町に販売する。汚泥などの処理能力は一日当たり3㌧。この容量があれば町内で排出される汚泥などの分をカバーでき、将来的には処理能力拡充で周辺市町の分の受け入れも視野に入れている。
エネルギーを無駄なく再利用することは、当然地球環境にも優しい。福島原発事故の後は、一層新エネルギーに注目も集まる。その一つのバイオマスタウン構想に、当初国は補助金を出す予定だったが、旧民主党が政権を取った際の事業仕分けで補助金を凍結。再び自民、公明党が政権を奪還したが、補助金は復活していない。22日の衆院選は本決まりとなった。次期政権には、バイオマスの取り組みにもさらに光を当ててもらいたい。 (吉)

