10月10日公示、22日投開票が濃厚の衆院解散総選挙へ向け、和歌山3区で12選を目指す現職で自民党幹事長の二階俊博代議士(78)が24日、新風会御坊事務所で記者会見し、抱負を語った。幹事長として全国の選挙区へ応援に駆け付けることから地元へ戻っての活動は非常に限られるが、「できるだけ時間を割いて、自らの考えを直接訴えたい」と故郷への熱い思いを述べ、「先頭に立って故郷と日本の発展に力を尽くす」と決意を披露した。
 多くのマスコミが駆け付けた中、「いよいよ総選挙の時期が迫ってきた。地元に帰ってくることはかなり限られてくるが、できるだけ時間を割いて自らの考えを広く、多くの人に届けることができるよう努力していきたい」と力を込め、「ふるさと和歌山の発展に一生懸命努力をしてきた。今回の選挙においても、郷土と日本の発展のために自分に何ができるか、何をなすべきかを念頭に頑張っていきたい」とあらためて決意を表明した。
 11回目の当選から2年半の間に国連総会で11月5日を世界津波の日に制定したことなどを踏まえ「一にも二にも災害対策。災害によって財産、生命を脅かされることもある。そういったことにしっかりした取り組みを行っていくことが政治の責任の一つであり、重大なこと。あらゆる災害から身を守ることができるように、政治の場において問題点を一つ一つ解決することに努力していく」と今後も防災対策の充実に力を注ぐとした上で、「国土強靭化も災害対策と切り離すことができない最重要課題であると多くの人が承知してくれるようになった。災害で一人の犠牲者も出さない精神で取り組んでいく」と、政治の力でも犠牲者ゼロを目指すとした。
 防災と合わせて力を入れている高速道路の延伸には「紀伊半島一周の実現は、県議当選時からの皆さんとの約束事。わたしでなければという気概で取り組む」。後援会中心の選挙運動となるが、「同志の皆さんは私とともに走り、活動している気持ちで頑張ってくれている。私の考え方は支持者の皆さんに伝わっている。これまで精いっぱいやってきたやる気と、今後における活動の期待性で有権者の賢明な判断を仰ぐことに尽きる」と万全の選挙体制で臨む準備が整っているとした。
 12選に向けてあらためて抱負を問われると、「せんえつながら、常に和歌山県の政治活動のリーダーとして責任を果たしていくべきと思ってきた。体力には自信がある。今日までの経験を生かして頑張っていきたい」と表情を引き締め、県全体の選挙情勢の質問には「保守王国和歌山で選挙に負けることがあってはならない。自民党の公認候補としてポストを与えられたものは命がけで頑張ってくれることに期待している」と全選挙区での勝利を強調した。