和菓子を通じて地域の歴史や文化を学ぶ「紀州の和菓子と文化を考える会」(代表=鈴木裕範和歌山大学客員教授)の和菓子ウォークin御坊が16日に開かれ、会員19人が御坊寺内町の魅力に触れた。
 紀州鉄道市役所前駅からスタート。東町では古川サイクル2階の昭和初期の洋室を見学したあと、「たまや菓子舗」を訪問。玉置美智さん(59)から店の歴史や商品、せんべいの焼き型の説明を受け、名物の「鐘巻釣鐘せんべい」も試食した。
 海南市から参加した児嶋政則さん(64)は「御坊の旧町内は古い家が残っていて素晴らしい。釣鐘せんべいはタマゴのいい香りがしておいしかった。今度は家族を連れて来たい」と笑顔。このほか2店の和菓子店、旧中川邸や御坊寺内町会館も見学した。