JOCジュニアオリンピック全日本ジュニア柔道体重別選手権大会が9、10日に埼玉県立武道館で開かれ、女子44㌔級で京都文教高校2年の久保井仁菜選手=印南町西ノ地出身=が2連覇。10月18日から22日までクロアチアのザグレブで開かれる世界ジュニア柔道選手権大会へ初の出場を決めた。
 44㌔級には中学、高校、大学生ら19人が出場し、トーナメントで熱戦。昨年優勝者として予選なしで出場が決まった久保井さんは、初戦で札幌北斗高校の選手を得意の背負い投げからの縦四方固めに持ち込み一本勝ち。2回戦は富士学苑高校(山梨)の選手と対戦し、相手の指導による反則で勝利。3回戦は藤村女子高校(東京)の選手を1回戦と同じく背負い投げからの縦四方固めで一本勝ち。決勝では富士学苑高校の選手と対戦。思うような試合展開に持ち込むことができなかったが、得意技の一つ小内巻き込みで技ありを奪い、優勢勝ちした。
 大会を振り返り「思うように寝技にいけなくて、1回戦から昨年より厳しい試合でしたが、最後までしぶとく自分の柔道をやりきったのが良かったと思います」と笑顔。昨年も優勝しているが、世界大会は2年に1回の開催のため、出場は初めて。「悔いのないように、世界でも自分の柔道をやりきって優勝したいです。応援して頂いている方々に感謝しています」と話し、また「次の世界ジュニアで44㌔級の試合を最後にします」とし、階級が48㌔以上のオリンピックを視野に入れ、主戦場を48㌔級に移していく。
 世界選手権では各国の強豪が集まり、技を競う。久保井さんは7月に中央アジアのキルギスで開かれた2017年アジアジュニア選手権大会で優勝しており、世界選手権での活躍にも期待がかかっている。