7月も下旬、連日真夏日が続いている。8月に入ると35度を超える猛暑日も増える見込み。和歌山地方気象台によると、近畿地方は8月から10月までの3カ月間の気温予想は、平年より高くなる確率が高いという。東日本でも同じような傾向で、ことしは全国的に暑い夏になりそうだ。
 この時期になると熱気を増すのが夏の商戦。ビールやアイスクリームなどの食品、エアコンや扇風機などの電化製品の販売に小売店ではヒートアップ中。他にも日傘や虫除けスプレーなども消費に追い風となり、夏の暑さは景気全体をみればプラスの効果に働くという。
 夏に売れる商品と言えば、当地方特産の梅干しもその1つ。食品の防腐、食欲不振解消などの効果があるといわれ、昔から「夏が暑くなるほど梅干しの売れ行きが伸びる」とも言われている。最近の研究では熱中症の予防にも効果があることが分かり、夏場は梅の機能性をアピールする絶好の機会。近年は異常な暑さが発生しているだけに、暑さから守る対策が注目される。
 新聞やテレビなどによると、ことしも熱中症による死亡者が発生。日高地方でも気温の上昇とともに救急車で搬送される患者が増えている。しかし、梅産地の住民が熱中症などで倒れるとなれば、梅の機能性に対するPR効果が薄らいでしまう。逆に熱中症患者が少なければ、説得力は高まる。
 夏場は小まめな水分補給に加え、暑い時の作業等は無理せず休憩を入れることが大事。長期間にわたって高温となる場所で過ごすのは避けるべき。そして何より運動や作業の前には1粒の梅干しを食べ、住民一人ひとりが暑さ対策に心がけて体長を崩さない。それが夏の梅干し商戦の戦略にもつながる。     (雄)