県は29日から5日間、県民文化会館などでアジア・オセアニア高校生フォーラムを開催する。3年前に日高高校が主催で始めた事業で、県主催では3回目。海外20カ国・地域から20人、県内高校から20人、県外高校から5人の合計45人の高校生が参加。日高高から湯川ひかるさん(2年)と太田茉穂さん(2年)が国際問題をテーマに原発について発表する。
アジア・オセアニア高校生フォーラムは、3年前の平成26年に日高高校が創立100周年記念事業としてアジア16カ国・地域を招待して御坊市民文化会館をメイン会場に実施。翌27年には県が主催となり、オセアニアも加えた20カ国・地域を招いて開いている。
参加国・地域はインド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、タイ、韓国、台湾、中国、トルコ、ニュージーランド、ネパール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス。県内の高校は日高のほか橋本、粉河、向陽、桐蔭、星林、海南、耐久、新宮、開智、近大附属和歌山、智辯和歌山、和歌山信愛、県外は千葉県の佐原、東京都の渋谷教育学園渋谷、山梨県の甲府南、岐阜県の斐太、鹿児島の甲南。今回の研究テーマは「防災」「環境」「観光・文化」「国際問題・国際理解・グローバル化」「人権・教育」の5つ。各国・地域や国内の高校が5つのグループに分かれて、それぞれのテーマを研究してきており、31日の分科会でテーマごとに意見交換。8月1日の全体会で各テーマの代表者が集約した内容を発表する。
日高の2人は、原発について研究。原発事故が起これば放射能や海洋汚染などで近隣国にも影響が出る可能性があることを指摘。日高町で計画され、中止となった日高原子力発電所計画についても当時の関係者に聞き込みするなどして調査。太陽光や風力など自然エネルギーの活用も訴える。
分科会では太田さん、全体会では国際問題グループを代表して湯川さんが智辯の生徒とともに発表する。2人は「アジアにはまだ原発がない国があるので、原発にはメリットだけでなくデメリットもあることを伝えたい」と意気込み。海外の生徒と同室で泊まる合宿もあり、「言葉の壁で少し不安がありますが、当日までしっかり英語を勉強して頑張ります」と話している。

