明治から昭和にかけて活躍した印南町出身で浪速画壇の重鎮といわれた画家、湯川松堂氏が恩師にあてたとみられる直筆の手紙が見つかり、町ふるさと歴史研究会の坂下緋美会長らが「歴史の奥深さを感じる資料。研究の励みにしたい」と喜んでいる。
 坂下会長や印南町史によると、湯川氏は明治34年に大阪で水族館が開かれた際、小松宮殿下の西下の席上で御前揮毫をし、小松宮殿下がその絵に感嘆。湯川氏が世に認められるきっかけとなった。手紙は親類で印南の湯川英男さん(79)が持っていたもので、御前揮毫のあと印南の橋本芳さんにあて、芳さんの父で印南小学校の前身となる寺子屋を開いていた恩師、元昌さんの仏前に御前揮毫の喜びを伝えてほしいという。
 御前揮毫の人の配置図も同封されており、坂下会長は「町の偉人や歴史を知る寺子屋『土曜ふるさと塾』の後押しになります。松堂さんと元昌さんの関係性がわかり、もっと勉強する意欲がわいてきました」と話していた。