日高川町の美山地区には笠松、川原河、寒川第一と3つの小学校があるが、児童数減少によりほとんどが複式学級を取り入れている。そんな中、3校では6月からテレビ会議を導入した。
 教室にテレビとインターネットにつないだノートパソコンを用意。無料通話ソフト「スカイプ」を使い、ノートパソコンについているカメラで児童を撮影。同様の機材を3校で用意することで、各校のテレビには画面が3分割され自校と他の2校の映像が映し出される。
 笠松小でテレビ会議の様子を取材した。テレビ会議は3校が取り組んでいる集合学習の一環で、3校集まって地域の歴史などを学んだあとの感想発表で使用する予定だが、いまは朝集会でのスピーチが中心。担当の子どもたちが日ごろ感じていることや趣味などを発表。質問では画面の向こうで元気に手を上げる子がおり、それぞれ疑問に思ったことなどで意見を述べた。
 インターネットを使ったテレビ会議は過去にも取材したことがあり、タイムラグや雑音のイメージがあったが、3校での取り組みでは画面も音声もきれいで、会話のタイムラグもなくスムーズなやり取りがされていた。子どもたちも違和感がないようで、積極的に意見を述べ合っていたのが印象的だ。
 少人数学校はきめ細かい指導ができるというメリットがある一方、他の児童との交流や意見交換の場が少ないというデメリットがある。テレビ会議の導入で100%克服できることではないと思うが、子どもたちの様子を見ているとかなりの効果が期待できそうだ。今後はデメリット克服のためだけでなく、遠方のゲストティーチャーを招待するなど、活用の幅を広げていくことに期待したい。       (城)