梅産地のみなべ町では主力品種の南高梅の収穫時期を迎えているが、雨不足が収穫量に大きな影響を与えている。農家らは「ことしは果実数が少ないうえ、肥大も進まない」とがっかり。JA紀州への出荷量も伸び悩み、主産地のみなべ町と印南町では目標としている3000㌧に対し、18日現在で54%の1620㌧。収穫は7月初旬まで続くが、目標達成は厳しい状況だ。
JA紀州梅の郷支店に設置している雨量計の記録では5月1日から今月18日までの雨量は153㍉。雨不足といわれた昨年の225㍉と比べても3割程度少ない。過去10年平均の261㍉と比べると、ことしは4割減。5月からの雨量をみると、5月12・13日の90㍉、同月25・26日の10㍉、今月6~8日の35㍉の3回だけ。JA紀州は「ピークを過ぎているが、雨不足で肥大が鈍いことと果実数が少ないことが影響し、出荷量が増えてこない」と懸念を示している。昨年も雨不足で果実肥大が進まず、出荷が伸び悩んだ。園地ではスプリンクラーをフル稼働して散水している状況だが、西本庄の農家男性(63)も「木によっては水不足でしなびた果実もみられる。果実に赤茶色の斑点がつくカイヨウ病も多い」、東本庄の農家男性(58)も「ことしは果実数が少なく、通常だと大粒の果実が収穫できるはずだが、雨が少ないために実が大きく成長せず、3L以上の大きなサイズの比率が少ない」と嘆いている。
和歌山地方気象台によると、21日は午前中を中心に激しく雨が降り、40~100㍉の降雨が予想されるという。農家にとっては恵みの雨となりそうだ。

