近畿大学は、紀州日高漁業協同組合が商品化した海藻「紀州アカモク」の成分分析を行い、美容成分の「フコイダン」が高濃度で含まれていることを確認した。水溶性の食物繊維の一種で、肌の老化予防や整腸作用などがあるとされており、紀州アカモクがおいしい健康・美容食としてお墨付きを得た形。同大学では12日からアカモクの新メニューの期間限定販売も予定しており、新名物の大きなPRにつながりそうだ。
アカモクはネバネバコリコリとした食感が特徴。紀州日高漁業協同組合は昨年、由良町戸津井と小引の海に群生するアカモクを県内で初めて商品化。今回、近畿大学薬学部の多賀淳准教授が、組合から依頼を受けてアカモクの成分分析を行った。その結果、ポリフェノールや食物繊維のほか、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類が豊富に含まれていることを確認。また、高濃度で検出されたフコイダンは、免疫細胞活性化、抗アレルギー効果、肝機能向上のほか、アンチエイジング、コレステロール低下に伴うダイエット、便秘解消など美容に効果があるとされ、近年サプリメントとしても販売されている。成分分析では、水銀などの重金属類が検出されなかったことから紀州アカモクの安全性も確認された。
これを受けて、同組合、多賀准教授研究室の学生、近畿大学生協が共同で紀州アカモクを使った「とろろ鶏そぼろ丼」「うどん」「オクラポン酢」の3種類の新メニューを開発。栄養評価には、多賀准教授とUHA味覚糖が共同で運営する産学連携プロジェクト拠点「KISS LABO」が協力した。12日から24日までは、東大阪キャンパスの学生食堂で販売する。とろろ鶏そぼろ丼は432円、うどんは250円、オクラポン酢は108円。
同組合では「近畿大学の力を借りて紀州アカモクが有名ブランドになってもらえれば。由良町内でもアカモクの料理を提供してもらえる店を作っていきたい」と話している。

