ことしはホタルの数が多いのか、いたるところで「ホタルがたくさん飛んでいる」という情報が入ってきた。筆者も日高川町の玄子川へホタルの写真を撮りに行ったが、あまりの多さに驚いた。昨年はあまり飛んでいなかったが、ことしは目に見える範囲で100匹程度おり、まさに乱舞の状態。商工会青年部主催で開かれたホタルの観賞会の際には、さらに多くのホタルが飛び、来場者を楽しませていた。近年は下水道や合併浄化槽の普及で家庭から川への排水が減り、水がきれいになってきている。そのせいか、いままでホタルがいなかったのに急に飛ぶようになったという場所もあった。
日高川町の寒川もかつてはそんなホタルの名所だった。知っている人に聞くと、多い時では数え切れないほどのホタルが飛んでいたという。しかし平成23年の台風12号豪雨で流されてしまい、いまでは数匹が見える程度。毎年多くの人が訪れていたホタル祭りも行われていなかった。
そこで地元と、地元で働く町の地域おこし協力隊が中心となって昨年からホタル祭りに代わるイベントとして寒川ワンダフルナイトを始めた。目玉はホタルの代わりとなる竹キャンドル。ことしは寒川神社や寒川邸周辺に3000個が配置され、あたりは幻想的な雰囲気に包まれていた。
筆者も取材に行ったが、昨年に比べて圧倒的に人の数が多い。フェイスブックなどSNSの活用で遠方からの来場者も増加。出店周辺は人であふれ、普段の静かな寒川では考えられないような光景だった。ホタル自体はほんの数匹しか見られなかったが、いつかキャンドルとホタルのコラボが見られる日が来るよう、イベントの継続に期待したい。 (城)

