みなべ町は山内の千里観音敷地内にあるウミガメ調査等で利用している施設などを改築する方針を固め、18日開会の定例議会に文化財保護費として9000万円を提案する。近くにはウミガメの産卵場の千里の浜があり、可決されれば調査員や観察者らが本格的に利用できる鉄骨造の「ウミガメ保護活動拠点施設(仮称)」(約200平方㍍)として建設する。順調に進めば本年度末までに完成する見込み。
大正時代に整備された場所に廃校の学校施設を移築して建設した建物といわれている。施設は木造平屋約200平方㍍で、地元の千勝会が管理している。現在はウミガメの産卵時期に訪れた調査員らの宿泊などに利用されているが、老朽化が進んでおり、地元区から「改築する必要がある」などという声が上がっていた。これを受けて、町は施設を解体し、新施設を建設することを決めた。
計画では、施設内にウミガメや熊野古道九十九社の一つ千里王子など地域の自然や歴史についてパネルで学習できる展示室、寝泊まりできる宿泊室、調理室などを設け、ウミガメ調査員の研究や観察者の待機場所として利用できる、ウミガメ保護活動の拠点とする考え。議会で可決されれば設計に移り、産卵が終了する8月中旬以降に施設の建設工事に移る。町では「熊野古道を訪れる観光客らにも情報発信していきたい」と話している。完成後は町が施設を管理する。

