4、5月にかけて咲く花にツツジがある。小さいころにツツジの花をもいで蜜を吸ったという経験がある人もいるだろう。そんなツツジだが、最近あるタレントが保育園児の子どもに、公園に咲いていたツツジの花の蜜の吸い方を教えたという書き込みを、写真とともにネットに投稿した。ほのぼのした話のようだが、一部読者が「公園の花を摘む行為は窃盗罪もしくは器物破損罪にあたる」と指摘。タレントは投稿を削除し、謝罪文を掲載した。実際、公園の花を摘む行為は罪に問われる可能性があるようだが、何だが息苦しい時代になったと感じざるを得ない。ただそれだけネットへの投稿には慎重を期さなければならないということだ。
 先日、日高高校で情報モラル講演会が開かれ、和歌山大学教職大学院の豊田充崇教授がネット投稿の危険性を話した。スマホを持ち始めるようになった生徒が多い1年生を対象に実施。さまざまな例が紹介されたが、印象的だったのは飲食店などの店の評価。例では飲食店に入った高校生が料理の味や店員の態度に腹を立て、非難する内容の文章をネットに投稿したというもの。豊田教授は書き込んだ内容が事実だったとしても訴えられる可能性があることを指摘。また最近流行っているカップルでキス画像などを投稿する行為も、誰かに保存されてネット上に出回り、自身の将来に大きな影響が出る可能性があるとして注意を呼びかけた。
 学生時代の失態や黒歴史のような行為は誰もがあるだろう。過去の話として風化していく出来事も、ネットに出してしまえばそれが一生つきまとう。「一生消えない若気の至り」とならないよう、投稿には細心の注意を払う必要がある。   (城)