アメリカ・テキサス州の植物園にかつて咲き誇っていた舞妃蓮を復活させようと取り組んでいる御坊市塩屋町の舞妃蓮保存会(阪本尚生会長)は、御坊生まれの可憐な花をアメリカ人にもPRしようと、英語版のリーフレットを作成。4月に発送し、現地に無事到着した蓮根が順調に生育すれば7、8月には開花。花の時期に合わせ、数百部を同植物園に送ることにしている。
テキサス州の州都オースチンにあるジルカー植物園には、粉河町出身で現地に移住した造園技師の故谷口勇氏が昭和44年、自費を投じて整備したジャパニーズガーデンがある。阪本会長の父の故・祐二氏が分根した舞妃蓮が咲き誇っていたが、数年後、谷口氏の死去とともに途絶えていた。
ジャパニーズガーデンが2年後に50周年を迎えるのに合わせ、舞妃蓮を復活させたいとの依頼を受け、先月7日、阪本会長が舞妃蓮と大賀ハスの蓮根3本ずつを現地に発送。数日後にはジルカー植物園に無事届いたとの知らせも受けた。
舞妃蓮復活計画が順調に進むなか、この機会にアメリカでも広く知ってもらおうとリーフレットを作成した。御坊市の「協働事業」の補助金20万円を受け、日本語版などとともに英語版も1000部作った。リーフレットはA4サイズを3つ折りにしており、祐二氏が昭和41年に大賀ハスと王子ハス(アメリカ黄バスの一種)をかけ合わせて誕生させ、高貴な女性の舞姿を連想させることから「舞妃蓮」と名付けたこと、昭和43年に当時の皇太子殿下と美智子妃殿下にご覧いただいたこと、平成8年からは皇居にも分根していることを写真入りで分かりやすく紹介している。英訳は、元中学英語教員の弓倉千賀子さんと、御坊市のALTのローレン・ドビュッシーさんに協力してもらった。
阪本会長は「およそ半世紀ぶりに舞妃蓮が海を渡ってテキサスに送られました。順調に生育して再び咲き誇ってくれることを期待し、この絶好の機会に御坊生まれのハスをアメリカでも知ってもらえるようリーフレットを活用してもらいたい」と話している。

