日本損害保険代理業協会(日本代協)が新たな社会貢献活動として、助けを求めてきた子どもを保護し、警察等へ通報する「子ども110番の保険代理店」活動を開始した。県内は和歌山代協加盟の180店、日高地方も和歌山代協日高支部(小松一也支部長)の全7店が参加。店の玄関などに目印のステッカーを張り、地域の子どもを守る活動がスタートした。
 自動車、火災等の損害保険代理店の全国組織、日本代協と各都道府県代協はこれまでも社会貢献活動として、災害ハザードマップの普及や子どもたちが作る「ぼうさい探検隊マップ」の取り組みなどを支援。全国的に登下校中の児童・生徒を狙った凶悪事件、わいせつ事案が後を絶たないなか、今回は新たなボランティア活動として、助けを求めてきた子どもを保護し、警察や家庭、学校へ通報・連絡する「子ども110番の保険代理店」事業をスタートさせた。
 日高地方は御坊市野口の㈱アシスト(東照良代表)、同市湯川町小松原の㈱グッドワン保険(中村英貴代表)、同市湯川町財部の㈱サンキョー保険(清水実代表)、㈱豊実(天野憲一代表)、同市藤田町吉田のハートプラン(大江敏之代表)、美浜町和田の㈱小松(小松一也代表)、同町吉原の㈱永楽屋(永楽務代表)の各店が参加。県警が20年前から始め、県全体で1万5000カ所以上ある「きしゅう君の家」と同様、地域ぐるみで子どもたちを見守り、安全を守っていく。
 日高支部の小松支部長(61)は自身の店舗も小中学生の通学路のすぐ近くにあり、「日高地方でも声かけやつきまといなどの不審者事案は多く、そうした危険から子どもたちを守るのは私たち大人の責任です。この新たな取り組みが子どもたちの危険を減らし、地域の安全確保に寄与できればと思います」と話している。