日本で唯一運行していたレールバス、紀州鉄道の「キテツ2号」のさよなら運転イベントが4日に紀伊御坊駅で開催され、鉄道ファンら400人がラストランを笑顔で見送った。
 最後の乗車券(無料)を求めて発券の3時間前から並んだ人ら100人以上が列を作り、会場は熱気にあふれた。
 東京本社鉄道事業課の齋藤智課長が「平成21年に北条鉄道(兵庫県)から譲渡を受け、紀州鉄道の顔として働いてくれた思い入れのあるキテツ2号が引退するのは寂しいが、紀州鉄道はこれからも市民の足として走り続けます」と開会あいさつした。ラストランは紀伊御坊駅から200㍍区間の3往復。ホームや線路沿いには多くのファンが詰めかけ、最後の〝雄姿〟をカメラに収めていた。
 一般参加で来場した鉄道ファンでブログも発信している松竹芸能のお笑いコンビ・コンチェルトの池永龍三さん(37)=神戸市=は、「最後の汽笛が鳴ったときはジーンときました。紀州鉄道には何度も乗りに来ていますが、最後のレールバスで紀州鉄道独特の揺れを体験できてよかった。また乗車できるイベントがあれば必ず来ます」と話していた。
 会場では日高高校ブラスバンド部、フォークソング部の演奏、グッズの販売、もちまきもあり、にぎわった。