田辺市の闘鶏神社が昨年10月に世界遺産に追加登録されて以降、さらに増加している熊野古道参詣客に御坊日高の古道の魅力をアピールしようと、日高広域観光振興協議会(会長=金﨑昭仁日高町観光協会長)が主催して、「熊野古道紀伊路ウオーキング」を初めて開催する。湯浅町からみなべ町までの総延長49・1㌔㍍をことし秋冬、来年春の3回に分けて歩く本格的なイベント。昔ながらの石畳、情緒あふれる竹やぶなどをPRする。
 高野熊野の「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産登録されて以来、県内の熊野古道を歩く観光客が増え続ける中、昨年10月23日には田辺市の闘鶏神社も追加登録され、注目度が一層高まっている。そこで御坊日高にも観光客を取り込もうと同協議会が初めて企画した。健康イベントを兼ねた5㌔前後のウオーキングイベントはたくさんあるが、今回は3日間で49㌔、一日16㌔前後を歩くのが大きな特徴となっている。
 1回目は11月11日で、JR湯浅駅から日高町のJR紀伊内原駅までの16・9㌔コース。広川町から日高町にかけての大峠に残る石畳を歩き、原谷の金魚茶屋跡地、黒竹産品所、高家王子にも立ち寄る。2回目は12月2日で、JR印南駅からJR南部駅までの17・6㌔。叶王子、斑鳩(いかるが)王子、切目王子、中山王子を参詣し、昔の雰囲気が残る榎木峠を抜けて岩代地内の有間皇子結び松の記念碑、岩代王子、千里の浜で水平線を眺めながら砂浜も歩く。最後の3回目は来年3月25日で、内原駅から紀州鉄道西御坊駅までの14・6㌔。日高町萩原から御坊市湯川町富安の善童子王子、御坊市藤田町吉田の愛徳山王子周辺に残る情緒あふれる竹やぶを楽しみ、道成寺で桜を見ながら昼食。海士王子、岩内王子、塩屋王子なども巡る。
 コースは桜を楽しんでもらおうと内原駅~西御坊駅を最後にした。各コース定員30人で、9月ごろから募集する。申し込みは、1コースだけでもできる。すべてのコースで語り部が一緒に歩き、歴史や文化を分かりやすく解説する。同協議会では「熊野古道が注目されているいま、御坊日高に残る紀伊路も知ってもらえるようPRしていきたい」と話している。