県バスケットボール協会と県中学校体育連盟が主催する第68回県中学校バスケットボール選手権大会の紀南地区予選が22、23日、白浜町立総合体育館をメーン会場に行われ、女子の部で日高が初優勝を飾った。3位入賞を果たした昨年秋の県新人大会から一冬越えて技術、精神面ともさらに成長。持ち前の堅守速攻を武器に、6月の本戦出場を決めた。
 紀南地区予選は日高・西牟婁・東牟婁地方中学校体育連盟の主管大会。3地方の男子9チーム、女子12チームがトーナメントで熱戦を繰り広げた。男女各優勝チームに本戦出場権。日高地方からは日高男女、南部男女、御坊女子の5チームが参加した。
 女子の日高は2回戦からの登場。上富田(西牟婁)を92―43で退けると、準決勝では光洋(東牟婁)を82―48で下し、決勝は高尾(西牟婁)に72―43で勝利した。持ち味のタイトなオールコートディフェンスを披露。攻守の切り替えを早く、速い展開のオフェンスを繰り出し、相手を寄せ付けなかった。決勝でも20得点の稲垣を中心に初井美海、大谷らが攻守に躍動。伊藤、小川、加納らのリバウンドやアグレッシブなプレーも光った。
 県選手権大会は6月11日に田辺市の田辺スポーツパーク体育館で開かれ、男女それぞれ和歌山市、紀北、中紀、紀南の代表4チームがトーナメントで激突。日高女子の松本典之コーチは「よく頑張った。優勝という目標達成だけでなく、前向きなプレーが見られ、特にメンタル面での成長が感じられた。県大会も優勝を狙い、最後の夏(総体)につなげたい」と話し、稲垣愛菜主将も「チームとしてまとまり、最後まで全力で戦えました。目標は県ナンバーワン」と笑顔を見せていた。
 ほかの日高地方勢は男子で南部と日高が3位。いずれも2回戦からで、南部は上富田に69―68、日高は明洋(西牟婁)に65―63で競り勝ち、準決勝で南部は那智(東牟婁)に33―104、日高は高尾に延長の末68―70で敗れたが、ともに4強入りの健闘を見せた。女子は1回戦で南部が田辺(西牟婁)に44―61で敗退。御坊が城南(東牟婁)に56―69で涙をのんだ。
 日高女子のメンバーは次の皆さん。
 松本典之(コーチ)、土生幸太郎(Aコーチ)、横山千紗子(マネジャー)、稲垣愛菜、初井美海、大谷雛女、伊藤彩光、小竹莉穂、酒井はづき、宮本芽依、小川未来光、南弥采、加納純菜、前田美琴、東家志恩、初井優奈、小川綾香、北村夏香、中岡美心、萩平奈緒、上岡咲恵、和田実莉