御坊市湯川町富安地内の東谷に江戸時代、新池の築造に尽力した御坊の偉人「柏木浅右衛門」の功績をたたえる法要が16日、富安地内の墓前で行われ、地域住民約50人が故人をしのんだ。
東内原村(現在の日高町荊木)に生まれた柏木浅右衛門はかんがい用水が得にくく、干ばつや飢饉に苦しむ人々の生活を幼少のころから見て成長。水さえあれば救われると、天保8年(1837年)に私財をなげうってため池の築造に着手した。病を患った浅右衛門は翌年4月、工事半ばで逝去したが、その後、天田の大庄屋が意志を受け継ぎ、天保12年に堰堤137㍍の新池が完成した。
恩恵を受けている上富安、下富安、日高町荊木の3区が3年に1度法要を行っている。富安地内の円福寺跡に建立されている墓前で行われ、主催者を代表して上富安区の山本晴彦区長が「米作りに励む我々は水の大切さを今一度かみしめたい」とあいさつ。関係する4カ寺の住職が読経し、参列者は焼香して供養した。

