先日、大阪心斎橋周辺に行ってきた。学生だった20年前、しょっちゅう遊びに行っていたころは「ひっかけ橋」といわれていた戎橋は、平日だったが春休みもあってか相変わらずのにぎわい。グリコの看板もリニューアルこそしていたがそのままの景色で、ミナミのまちはそれほど変わっていない印象。ただ、一昔前とは全く違っていたのは、そこにいたほとんどの人が外国人観光客だったということ。さまざまな国の人々がいたが、圧倒的に多かったのは中国系の人。道頓堀川を遊覧する船はどれも外国人で満員で、川沿いでは舞妓さんの格好をした女性と記念撮影。忍者の格好で和太鼓をたたいて外国人を誘客する姿には思わず笑ってしまったが、さすがこてこての商売根性がほほえましかった。
戎橋に近い商店街は外国人が好む土産品をずらりと並べていて、盛況ぶりにインバウンドバブルを感じた。飲食店、とくにラーメン店やたこ焼き屋は外国人が行列を作っていて、ミナミに来たという感覚はあまり感じられなかった。それでも、普段は人込みにまみれることのない田舎者の筆者にとっては十分「非日常」を味わうことができ、いいリフレッシュになった。
帰り道、高速道路で和歌山に入ると明かりも少なく、やっぱり田舎やなと痛感。いやしかし、住むなら田舎の方がいいともあらためて思った。やはり田舎は田舎らしさを守っていくのがいい。都会の人からすれば、田舎は非日常を体感する一つだろう。古里の風景を守り、そこでの営みを守ることが田舎力を高め、地域の魅力を高めることなのではないだろうか。観光地もいいが、御坊日高は魅力あふれる田舎を目指すのもいい。 (片)

