3月もきょうで終わり、あすからは新年度がスタートする。卒業式で仲間との別れ、通い慣れた学びやを後にする寂しさに涙した児童、生徒、学生の方々も多いと思う。余韻がまだ残る中、今度は新しい出会い、新しい環境が待っている。不安と期待が入り混じっている人もたくさんいるだろう。同じような心境だった自分の学生時代を思い出すと、ほほえましい若い頃の記憶がよみがえってくる。ただ、当時と今では決定的に違うことがある。スマホの普及である。便利な半面、友達とのトラブルの原因にもなっており、年ごろの子を持つ親世代には悩みの種になることも。
先日、スマホのトラブルに関する講演を聴いた。無料通話アプリLINEの実際のやりとりが紹介された。グループラインでAが「今日カラオケいかへん?」、Bが「わかった、いくわ」、Cは「俺もいくわ」と返事。Aは「Cは何でくるん」と続けると、Cは「何でいったらあかんねんAむかつくわ、マジ殺すぞ」と逆上してトラブルになったという。Aは自転車なのか車で送ってもらうのか、来る方法を聞いたつもりだったが、Cにはきちんと伝わらなかった。
大人なら、なぜこんなことでけんかになるのかと半分笑ってしまうし、「作り話?」と信じない人がいるかもしれない。しかし、こんな小さなことでトラブルが発生しているのが現実なのだ。普段からしっかり人間関係ができていればけんかに発展しないし、誤解があればすぐに電話するか会って話せば分かる。それが出来ないのは、人間関係の未熟さが原因だと指摘されていた。新しい生活に臨む学生の皆さんは、スマホもいいが、まずは人間関係を築く力を養おう。 (片)

