御坊市薗のタクシー会社、御坊第一交通(髙野福己代表)は4月10日から、妊娠中の女性や子育て中のお母さんに向けたサービス「ママサポートタクシー」を始める。自宅やかかりつけの病院を事前に登録してもらい、家族不在時の陣痛や子どもの急な発熱時の利用に素早く対応。29日にドライバーらが助産師から研修を受け、優しい対応や細やかな心配りを再確認した。
サービスは妊娠中の女性と3歳未満の子どもを持つお母さんが対象で、利用者は自宅の場所やかかりつけの病院といった情報を、ホームページ、電話、ファクスで事前登録。専用ダイヤルでの連絡で午前6時から翌日午前2時まで365日、悪天候や繁忙期でも迅速に配車する。陣痛時の利用にはシートに防水シーツやバスタオルを敷いてお迎え。気軽に乗車できる。登録は無料。利用は通常のタクシー料金となる。
御坊第一交通は運用開始を前に御坊商工会館で研修会を開き、御坊を中心に和歌山や白浜の営業所からドライバーら合わせて約50人が参加。国保日高病院の助産師、早田美恵さん、滝口ひとみさんから妊婦の特徴について聞き、「臭いに敏感なので気をつける必要があります」「気持ちが不安定なので優しい対応に助けられます」「苦しそうなら『大丈夫ですか』と声をかけてあげてください」「転ばないよう細かい気配りが必要です」とアドバイスを受けた。
市役所駐車場に移動し、妊婦ジャケットの着用や乗降時のサポートも体験。参加者のほとんどは男性ドライバーで、妊婦体験では「こんなに重いのか」「乗り降りどころか歩いたり、しゃがんだりするのも大変だな」と実感し、サポート体験では「大丈夫ですか」「苦しかったら横になってくださいね」と優しい対応、細やかな心配りを実演していた。
その後、感想を話し合い、あらためて妊婦を乗せるときに気をつけることやドライバーができるサポートについて情報を共有。御坊第一交通の鈴木孝昇所長は「妊娠中や子育て中の女性を応援するための、安全に母子の命を運ぶサービス。より快適で魅力的なサービスによってお客さまの利便性を向上させ、御坊日高の地域に貢献できるようにしていきたい」と話していた。

