東日本大震災の被災地、宮城県気仙沼市と震災直後から交流を続けている民間災害ボランティア団体、紀州梅の郷救助隊(尾﨑剛通隊長)は25・26日に同市で慰霊と交流のイベントを開催した。ことしで5回目で、隊員ら14人が訪問。灯籠で「いのり」という言葉を書いて犠牲者を供養し、食事やゲームで癒やしのひとときを提供した。
 救助隊は震災発生直後から同市で支援活動を展開。遺族から捜索依頼を受け、亡くなった犠牲者の遺骨や位牌などを見つけた。炊き出しでも協力し、その後も現地で夏祭りを行うなど交流を続けている。
 今回のイベントは、震災時に避難所となった浄念寺で開催。初日の夜には三重県のボランティア団体「明かりプロジェクト桑名」から提供されたろうそく100個を使った灯籠「いのり」の文字を境内で浮かび上がらせて犠牲者を供養し、同寺の高橋一世住職が法要を執り行った。2日目の交流イベントには被災者ら約30人が参加。女性隊員ら手づくりのちらし寿司や梅たまごでつくっただし巻きなどがテーブルに並んだ。輪投げやくじ引きなどのゲームでも盛り上がった。みやげとして、岩代小学校児童の手づくり梅干し、西本庄婦人会から預かった生活用品、紀州みなべ生産者協議会と紀州みなべ梅干協同組合提供の梅干しなどを贈った。被災者からは「震災から6年になるが、毎年来てくれるボランティアの方は少ない。また、来年も来ていただきたい」という声も聞かれた。
 今回の訪問では中学生4人が同行。昨年に続いて2回目となったみなべ町埴田、田辺中学校の前田明日香さんは「いろんな話を聞かせていただいた。『来てくれてありがとう』とも言ってくれて、とてもよかった」と振り返り、尾﨑隊長は「子どもたちが被災地の現場をみることで、発生が懸念されている南海地震への勉強にもなる。今後も続けていきたい」と話していた。