兵庫県の川崎重工業神戸工場で建造され、今月13日付で就役した海上自衛隊の最新鋭潜水艦「せきりゅう」が、由良町阿戸の海上自衛隊由良基地分遣隊を拠点に訓練を行っており、話題となっている。第1潜水隊群第5潜水隊(広島県呉市)に配備された潜水艦。魚雷防御の新システムが搭載されているなどで、国防の主力艦として力を発揮していく。
 せきりゅうは、運動性能が高く世界最高レベルのステルス性能を備えた「そうりゅう型潜水艦」の8番艦。艦名は南方を守る神聖な龍を意味する「赤龍」に由来している。全長84㍍、幅9・1㍍、速度20ノット、乗員70人。スターリングエンジン(非大気依存推進)を採用。「潜水艦魚雷防御システム」を初搭載しており、敵の魚雷を妨害して潜水艦の防衛能力を高めることができる。建造費は559億6000万円。川崎重工業神戸工場で平成25年3月に起工され、27年11月に命名・進水。今月13日に川崎重工から防衛省に引き渡しが行われた。
 その後、海上自衛隊由良基地分遣隊をベースに訓練中。日中は見ることができないが、早朝や夕方には由良湾内で浮上している様子が確認できる。去る19日には、特別公開も実施しており、自衛隊の入隊予定者や地元議員、県庁関係者ら18人が見学した。訓練は、いつまで行うか非公表。
 夜間に見たという地元の会社員(35)は「最新鋭の潜水艦を近くで見る機会はなかなかないと思う。海の中を航行する潜水艦の任務は大変だと思うが、国を守るため頑張ってほしい」と話していた。