美浜町和田、独立行政法人国立病院機構和歌山病院(南方良章院長)は21日、放射線科に最新のマンモグラフィー(乳房撮影装置)を導入した。新撮影装置には「トモシンセシス」と呼ばれる機能があり、通常の乳房撮影では発見しにくい乳腺に隠れている乳がんなどの検出率アップが図れるという。日高地方で初、県内では3カ所目の導入となり、有名芸能人の相次ぐ発症で関心が高まる乳がんの早期発見につながると期待されている。
放射線科(上垣忠明診療放射線技師長)によると、乳腺の多い乳房は「デンスブレスト」と呼ばれ、日本人女性は欧米の女性と比べてデンスブレストであることが多い。デンスブレストの人は、通常の乳房撮影(二次元)では乳腺も乳がんも白く写るため病気を発見しにくく、乳がん検出率に限界があるともいわれている。
トモシンセシス機能では、X線管が角度を変えながら複数回撮影。得られた画像を用いて断層像を再構成することで乳腺の重なりが少ない画像を作製でき、乳腺に隠れて見えない乳がんの見逃しが少なくなり、また乳腺か乳がんか区別がつきにくい部分の診断精度が従来の撮影装置より改善されるという。乳房の撮影は通常のマンモグラフィーと同様に、圧迫専用板で乳房を押さえて行われる。
新撮影装置は21日に稼働。乳がん検診をメインに、診療で使用していく。県内では和歌山市の県立医科大、田辺市の紀南病院に導入されているという。

