認知症になっても住み慣れた地域で安心して生活が送れるまちを目指している御坊市は、認知症の当事者だけで本音で語り合ってもらう「認知症本人サミット」を23日に御坊市御坊の旧中川邸で開催する。本人同士だからこそ理解し合い、話せることがあるだろうと、県内初の試み。仲間作りの機会を提供するとともに、行政としては貴重な声に耳を傾け、本当に必要な支援につなげていく考えだ。
市が本年度から本格的にスタートさせた、ごぼう総活躍のまちづくりプロジェクトの一環で、本年度のメイン事業。認知症支援施策では全国でも先進自治体として知られる御坊市は、認知症本人の声に耳を傾け、一人一人に最も適したサポートにつなげていこうと、本人サミットを企画した。
県内の多くの地域で開催されている「認知症カフェ」は支援者も交えての交流会で、本人だけでフリートークしてもらうのは県内初。交流会などは支援者のペースで進められることが多いが、サミットは本人のペースで好きなことを話せるのが最大の魅力で、全国では国のモデル地域に指定されている数カ所で開催されており、好評だという。
10人前後の参加を見込んでおり、午前11時から1時間話したあと「なかがわ」で昼食を食べ、午後1時から第2部として再び約1時間会話を楽しむ。家族は同じ部屋の別のテーブルで見守る。市職員らも同席するが、会話には口を挟まない。参加者を募集しており、御坊市内だけでなく市外の人も歓迎する。市介護福祉課では「知り合うことでつながりが生まれ、つながることで新たな思いや希望が生まれます。一人一人の思いや希望に耳を傾けてくれる仲間がきっといます。まずは一歩を踏み出しましょう。気軽な参加待ってます」と呼びかけている。詳しい問い合わせは介護福祉課℡0738-23-5851。

