御坊市薗の国保日高総合病院(曽和正憲院長)は7日、入院患者に対する人権侵害行為や職務怠慢があったとして、3人を同日付で訓告処分にしたと発表した。記者会見した小川周司事務長によると、食事やトイレ介助を怠り、ナースコールに適切に対応しないなどの行為が認められたという。3人は配置転換し、当面は研修を受ける。同病院は「患者におわびするとともに、改善すべき点を見直したい」と再発防止を誓った。
処分を受けたのはいずれも同じ病棟に勤務していた看護師や介護福祉士ら30~50代の女性3人。同じ病棟の別の女性職員1人も一部不適切対応が認められたが、すでに退職している。管理監督責任として曽和院長と小川事務長は厳重注意処分とした。
発表によると、人権侵害の内容として▽本来は医師が決めるはずの食事の配膳の判断を自己判断して配膳しなかった▽オムツ交換を適切に行っていない▽トイレへの付き添いを怠った▽ナースコールに出なかった、適切に対応しなかった――などの行為が複数回認められた。このほか3人のうち1人は同僚職員に対するパワハラ、3人全員に職務怠慢があったとした。
昨年11月、患者に対する人権侵害があるとの情報が病院に寄せられ、12月に弁護士、労務管理コンサルタント、特定社会保険労務士の3人を委員とする対患者人権侵害等調査委員会を組織。本人や職員らにヒアリング調査など行ってきた。これらの行為について職員が否定しているケースもあるが、同委員会の調査報告結果から行為があったと認めた。小川事務長は「患者と職員1対1の現場で人権侵害があったかどうかを認定するのは難しい部分がある」と、今回のケースも地方公務員法に定める処罰には当たらず、同法第28条の考えに沿って処分を決めたとした上で、「このようなことが起こってしまい恥ずかしいことだが、これをきっかけに病院をよくしていくことが重要。雇用契約のあり方などを含めて改善に取り組み、再発防止に努めたい」と話した。

